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【ちむどんどん】脚本がひどい?雑?イライラの理由まとめ

5月も後半に入りましたね。

NHK朝の連ドラ「ちむどんどん」が、引き続き、低迷しています。

Twitterでは「脚本がひどい」「雑」「朝からイライラする」などの声が、あふれています。

今回は「ちむどんどん」の脚本がひどい!と言われる理由を、まとめてみました。

※ネタバレあり、ご注意ください。

「ちむどんどん」はひどい脚本?雑?イライラする三つの理由

「ちむどんどん」がひどい脚本かどうかはともかく、イライラする理由は三つです。

1.ストーリーの内容に矛盾が多い

2.不快で共感できないことが多い

3.ストーリー展開が唐突すぎる

では、一つずつ、ご紹介していきます。

1.ストーリーの内容に矛盾が多い

「ちむどんどん」がひどい脚本!雑だ!と言われる理由の一つは、矛盾の多さです。

・ひどい脚本?!最大の矛盾は「借金問題」

「ちむどんどん」の最大の矛盾は、比嘉家の根本的な「借金問題」です。

ふとした場面で、視聴者が感じる、矛盾。

「え?お金はどうするの?」は、ストーリーが進行しても、解消されないまま、5月も後半に入りました。

比嘉(ひが)家に大きな借金があることを、視聴者は忘れません。

違和感を感じるたび、「ちむどんどん」への感情移入にストップをかけてしまいます。

まるで「借金問題」がないかのような、脚本。

しかし、そんな脚本で作られた、シーンやセリフ、雑な流れを、視聴者は見過ごすことができません。

・「ちむどんどん」家族の生活費はどうなっている?

さて、次は生活費です。

「ちむどんどん」では決して避けて通れない、お金の問題が続きます。

脚本では、早々に、大黒柱の父親、賢三(大森南朋)が病死してしまいます。

その後は、母親の優子(仲間由紀恵)が、夜遅くまで仕事や内職をしながら、4人のこどもを育て上げます。

ここまでは、つぎはぎだらけの服装で、貧乏描写をするあたりが、やや雑ですが、ひどい脚本ではありません。

しかし、次の矛盾が出てきました。

借金もあり、運動靴も買えない生活の中、こどもたちが、みな進学しているのです

母親の優子は、村の雑貨屋に勤めながら、夜は内職。村の雑貨屋のお給料だけでは、難しいでしょう。では、4人の学費は、どのように捻出したのでしょうか?

・長男の賢秀(竜星涼)は高校中退

・長女の良子(川口春奈)は短大卒業

・次女の暢子(黒島結菜)は高校3年

・三女の歌子(上白石萌歌)は高校1年

・「ちむどんどん」長男、賢秀の飲み代は?

長男の賢秀は、仕事もせず、親や妹の稼ぎで食いつなぐ、すねかじりのパラサイト。

ひどい脚本といわれながらも、俳優さんが魅力的なため、ニーニーが憎めないキャラクターに、ぎりぎり踏みとどまっています。

雑に感じる場面があります。

「にーにー」が、バイトもせずに、バーガーショップに入り浸っていましたね。

何回か飲みつぶれていましたが、そのお支払いは、どうなっているのでしょうか?

・ひどい脚本?!比嘉(ひが)家の借金額

娘の暢子(黒島結菜)を、東京にいかせるために、母親の優子がとった行動が、話題になりました。

脚本とはいえ、優子さん!

それは、借金を、借金で返す多重債務です!

もはや、自分たちで解決できない借金が山積みの比嘉家。

すでに、保証人や借金で、たっぷり負担をかけている叔父さん夫婦に対して、

「東京へ暢子を行かせてください!」とさらに懇願する、母親の優子さん。

脚本では、悪役設定の叔父さんにも、ツィッターで同情の声が、ついに噴出!

優子さん、そんな殺生な…おじさんにも優しくして

比嘉家の借金は、わかる範囲だけでも、これだけ。

・亡き夫の賢三が遺した、借金が500ドル

・長男の賢秀が、詐欺師に巻き上げられた960ドル

・長女の良子が、勤め先の学校で前借りした300ドル

・母親の優子が、勤める雑貨屋で借りた300ドル

・ハンバーガーショップの損害賠償が150ドル(推測です)

(長女の月給70ドルを基準にして、推測。ハンバーガーショップの店内は、破壊具合から100ドルくらい。加えて、当日音楽を聴きに来ていた客への返金も必要ですね。

ハンバーガーショップの店長は、豆腐屋のアイデアでお店が儲かっても、約束通りに給与をアップしなかったケチで現実派。損害賠償費用は、きっちり請求されたはずです)

・ひどい脚本!!暢子が上京した後の、家族の生活設計

ここにきて、ついに「ひどい脚本」と言い切ってしまいました……。

姉の良子が勤める学校の給料は、ひと月70ドルです。

妹のため、給料を4か月分以上(300ドル)も前借りして、この先、一家はどのように暮らす予定だったのでしょうか?

賢秀からの送金がなければ、暮らしていけなかったのでは?(このお金もじつは、持ち逃げだったので、未来が暗すぎます……。)

2.不快で共感できないことが多い

・「ちむどんどん」母親の長男びいきにイラつく

長男の賢秀が、何をやらかしても、とっさにかばい、守る母親。この溺愛ぶりに不快感をもつ声が多いです。

妹が反対していたのに、まんまと詐欺師に騙されたときも、賢秀を叱ろうともしません。

「妹である長女が、家計を支えているのに!」と母親の長男びいきに、不快な反応を寄せたツイートが散見されます。

Twitterで知ったが、おかーの長男びいき(とにかく長男、男の子に甘い)、あのイライラする甘さは、沖縄あるあるらしい!!ありえん。
相変わらずニーニーは、ウザイし、優子の長男びいきにはイライラする!
調査したところ、「盲目的でやや極端ともいえる長男びいき」は、沖縄の風習らしいですね。しかし、視聴者の苛立ちがハンパないです。

・無神経すぎる賢秀にむかつく

詐欺事件は、かなり雑なストーリー展開(脚本)でした。

まんまと騙されたと知り、長男の賢秀は、ハンバーガーショップで暴れまわります。警察沙汰になったピンチを、三女の歌子が、歌を歌うことで、救いました。

しかし、騙されたお金は戻ってきません。東京へ行く可能性が消え、がっくりする暢子。

しかし、なんとか自分を励まして、晩ご飯を作る健気な暢子へ、クズ賢秀の一言が!

「暢子~!ご飯まだ?」

料理のために、暢子は包丁をもっています。どうなるか??

さすがNHK。兄妹げんかで終わりました。

この日は、無職で、無神経で、クズの賢秀に、不快感や怒りのツイートが吹き出しました。

3.「ちむどんどん」のストーリー展開が唐突すぎる

脚本の「唐突展開」については、Yahooニュースでも取り上げられました。

「ひどい脚本」とは書かれていませんが、「視聴者困惑」と言及しています。

『ちむどんどん』視聴率が急降下…暢子の上京宣言、借金問題など相次ぐ“唐突展開”に視聴者困惑  出典;Yahooニュース

 

・上京してすぐプロボクサーになれた賢秀

高校中退の前に、ボクシングを習ったが、続かなかった賢秀。

しかし、詐欺事件の後、家出して、東京でプロボクサーになったのです。

数か月で稼いだファイトマネー60万円を、比嘉家に送金する「にーにー」。

「金額はもちろん、プロボクサーになるのが早すぎ!!」とほぼ叫びのツイートが、ひどい脚本を裏付けるようです。

・暢子がいきなり、東京に行きたがる

暢子はたしかに、小学生の頃に「東京で美味しいものをいっぱい食べてみたい」と話していました。

その後は、就職活動でも、東京の話は出てきていません。沖縄の食品会社に、就職先も決まっていました。

しかし!

小さな料理大会で優勝した日、とつぜん「東京に行って料理人になりたい!」と宣言。

これで、自分から内定取り消しをするのが、二社目になります。

NHKさんも、下記で「爆弾発言」とか書いちゃってますね^^;ひどい脚本と言ってもいいのでは、ないでしょうか。

・「ちむどんどん」の暢子!なぜアルバイトをしない?

幼なじみの豆腐屋さんは、ハンバーガーショップでアルバイトをしています。

家庭が貧しい暢子が、なぜアルバイトをしないのでしょうか?

「母親が禁止した」とか「女の子が働ける場所はなかった」とか、ドラマの中で理由が語られていないので、不自然さがあります。

朝ドラ直後のNHK番組「朝イチ」での、博多大吉さんの言葉に同感です!

大吉先生「あの家庭は一旦落ち着こう?一旦落ち着いて、書き出してみて。やらないかんこと」
•まずニーニーを埋める。
•暢子はバイトして上京費用を貯めろ。

「ちむどんどん」の脚本から、抜け落ちた2つのテーマ

最後に。

ここから先は、「脚本から、抜け落ちた2つのテーマ」について、解説します。

それは、「沖縄本土返還50周年」と「父親の死」です。

・「ちむどんどん」の「沖縄本土返還50周年」はどこへ?

脚本の中に、「沖縄本土返還50周年」についてのセリフが、ほとんどありません。「本土返還の日に、暢子が東京へ行く」とか、沖縄を走るバスに「祝、本土返還」の垂れ幕がつけられている程度。

歴史的な背景も、当時の空気も、まったく関係がない脚本には、肩透かしをくらいました。

下記は、ツイートの中にさらに引用があり、参考になるのでそのまま転記しました。

 

・脚本中の「父親の死」が、家族描写に影響ゼロ?

「ちむどんどん」の長女、良子が、「採用試験に受かったときに、お父さんのお墓の前で泣いちゃった」と話していました。

洋子が父親のお墓の前で、涙で就職の報告をする場面、ぜひ見たかった!

父親の思い出話が、あまり登場しないので「父親の死」の意味が、伝わってこないジレンマを、感じます。

「ちむどんどん」脚本家は羽原大介(はばらだいすけ)さん

脚本家の羽原大介さんが、NHK朝ドラの脚本を手掛けるのは、2014年の「マッサン」以来、二度目。

先日、Twitterでちむどんどんの「脚本」が話題になっていました

一緒につぶやかれているワードは、NHK朝ドラの「マッサン」。今も変わらぬ、名作です。

羽原大介さんは、つかこうへい氏に師事し、1992年に脚本家デビュー。

代表的な作品には、映画『フラガール』、『ゲロッパ!』、『ゲゲゲの鬼太郎劇場版』、ドラマ『ダブルフェイス』、『マッサン(NKK朝ドラ)』、『白い巨塔(岡田准一主演)』など。

沖縄本土返還50周年について、羽原大介さんは、このように語られていました。

沖縄は大好きな土地なので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。沖縄本土復帰50年の節目に放送される作品というのにも、やりがいを感じました。僕は今57歳なのですが、1972年の沖縄本土復帰のニュースはとても記憶に残っていて、その前後の歴史を改めて学びながら書き進め、全体の構成案が出来上がったのが約2年前。やっとみなさんに見ていただけると思うと、感慨深いですね。 引用;NHKちむどんどんHP


まとめ

今回は、NHK朝ドラ「ちむどんどん」について、

Twitterで「(脚本が)ひどい」「つまらない」「イライラする」「離脱する!」などの声が上がっているので、なぜそのような声が上がっているのか?を調べて、理由をまとめてみました。

「ちむどんどん」はひどい脚本?イライラする三つの理由
1.ストーリーの内容に矛盾が多い
・ひどい脚本?!最大の矛盾は「借金問題」
・「ちむどんどん」家族の生活費はどうなっている?
・「ちむどんどん」長男、賢秀の飲み代は?
・ひどい脚本?!比嘉(ひが)家の借金額
・ひどい脚本!!暢子が上京した後の、家族の生活設計
2.不快で共感できないことが多い
・「ちむどんどん」母親の長男びいきにイラつく
・無神経すぎる賢秀にむかつく
3.「ちむどんどん」のストーリー展開が唐突すぎる
・上京してすぐプロボクサーになれた賢秀
・暢子がいきなり、東京に行きたがる
・「ちむどんどん」の暢子!なぜアルバイトをしない?

次に、下記を解説。

「ちむどんどん」の脚本から、抜け落ちた2つのテーマ
・「ちむどんどん」の「沖縄本土返還50周年」はどこへ?
・脚本中の「父親の死」が、家族描写に影響ゼロ?

最後に、

脚本家の羽原大介(はばらだいすけ)さんを、ご紹介させていただきました。

ひどい脚本と言われつつ、これだけ注目を集められるのは、すごいことですね!

とうとう、Twitterで「#ちむどんどん反省会」のタグが登場し、ツッコミどころを探して、楽しんでいる一面もあります。

辛辣な意見が多い今作ですが、そうではない意見もあります!

彼らは、この先のカギを握るであろう、イケメン男性二人です。

幼なじみの、青柳和彦役を演じる「宮沢氷魚」。

そして長女洋子の恋の行方?を左右する、石川博夫約役「山田裕貴」。

ひきつづき、東京での暢子に「ちむどんどん」していきたいですね。